LIVESENSE ENGINEER BLOG

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社内で「勉強会文化」を根付かせるには?

こんにちは、リブセンスの桂です。

リブセンスでは現在週に6つほどの定期社内勉強会があり、 過去にも様々な定期/単発の勉強会が行われてきました。

今回はそんな勉強会文化が根付くまでの試行錯誤や、 そのなかで得られた知見についてご紹介致します。

はじめてから、根付くまで

最初の勉強会

最初の社内勉強会はエンジニアが5名のときに始まり、 エンジニアレベルの底上げを目的に講義形式で行われました。

テーマも堅いもの(ビット操作とか、プログラミングの歴史とか)、1コマ1.5時間、週2回と、 かなり重厚な勉強会で、最初ということもあり気合の入ったものでした。

この勉強会自体はそれなりに意味のあるものでしたが、 このときは他にいっさいの勉強会はなく、"勉強会文化がある"とは言い難い状況でした。

今振り返ってみると

勉強会 = 重いもの というイメージが付いてしまった 講義形式だったため、開催側の負担が大きい 参加者もあんまり増加しない など、他の勉強会をやりにくい雰囲気があったと感じています。

その後の変遷

この勉強会自体はその後参加者の減少や講師の負担増などの危機を乗り越えながら形式を何度か変更し、 現在では水曜昼休みに開催する勉強会、名づけて「TechLunch」として定着しています。

参加人数は増加し続け、いまではエンジニアを中心に、 エンジニア以外の職種も参加する弊社最大の社内勉強会となっています。 (全社員およそ100人の内、30名超が毎回参加しています。)

またそれに伴い社内勉強会の機運が高まり、他の勉強会もスタートし始めています。

勉強会文化を根付かせるには?

敷居の低い勉強会をまず1つ作る

振り返ってみると、勉強会文化を根付かせるにあたって大切なのは 「多くの人が参加する、敷居の低い勉強会をまず1つ作ること」 だったと思います。

ゼロの状態から勉強会を始めるのはなかなか難しいですが、 ひとつでも既にあれば、そこから増やすのは簡単です。 またその一つ目があまり重すぎず、気軽に参加出来るものであると、 次の勉強会も気軽に開催出来るようになるかな、と感じました。

敷居の低い勉強会を作るための5つの工夫

では、敷居の低い勉強会を作るにはどうすればよいのでしょうか。 弊社で見つけたのは下記5つの工夫です。

1. 時間を短くする

週1回1時間に縮小することで他の予定とぶつかったり予定が入ってしまったりする可能性を減らせます。そして多くの参加者に参加の「今日は勉強会だ」と反復のリズムをつくってもらいやすくしました。

2. 昼間に開催する

弊社の勉強会「TechLunch」も、夜→朝→夜→昼と変遷がありました。 色々な時間で実施した結果、お昼休みに実施するのが一番他の都合に左右されにくく、 参加者の出席率が上がることがわかりました。 参加者が安定することで、勉強会自体にも安定感が出ました。

3. お弁当代を会社が出す

参加者にお弁当を出すことで参加者の金銭的な敷居を下げるだけでなく、 リラックスで打ち解けた雰囲気の中での開催となり、心理的な敷居を下げる効果もありました。

4. 持ち回りで全員が発表

過去の勉強会は講義形式だったため講師へ負担が偏っていたのですが、 持ち回り形式にすることで負担を分散しました。 現在は他の社内勉強会も殆どが持ち回りの発表/輪講形式になっています。

5. 頻度を上げ過ぎない

持ち回りでもなお、頻繁に回ってくると負担が大きいので、 頻度を週に2回から1回へ、発表者を1回2人から1回1人へ減らすことで、 負担を減らして発表できるように変更しました。

以上のような工夫を試行錯誤しながら、変更を積み重ねながら実施し続けたことで、 社内に勉強会が根付いていったように思います。

まとめ

今回は社内勉強会の文化を根付かせる方法についてご紹介しました。

とはいえ弊社も最初の勉強会ひとつで走っていた期間がそれなりに長く、 また度々時間帯や形式を変更してきたことからもわかる通り、 決して順調に運営できてきたとは言えない状況でした。

ただそのなかで「集まらないから止めてしまう」のではなく、 形式を変更し続けてでもなんとか続けていくことが、 勉強会文化を根付かせた要だったのかもしれません。

次回は、弊社最初にして最大の勉強会「TechLunch」を掘り下げてご紹介いたします。