LIVESENSE ENGINEER BLOG

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リブセンスの海外カンファレンス渡航支援制度でRailsConf2018に参加しました

こんにちは。マッハバイトでエンジニア/マネージャーをしている内山です。

この度リブセンスでは「海外カンファレンス渡航支援制度」が始まりました。 当制度を利用して4/17(火)~4/19(木)にアメリカで行われたRailsConf2018に参加することができたので、それについて書きたいと思います。

海外カンファレンス渡航支援制度とは?

その名の通り、海外にて開催されるカンファレンスに、オーディエンスとして参加するにあたっての交通費や滞在費等を会社が支給してくれる制度です。
希望者は行きたい海外カンファレンスを宣言し、半年に1度、1名を対象に支援が行われます。 初回となる今回は僕のRailsConf行きを支援してもらうことになりました。

RailsConfとは?

これまたその名の通り、Ruby on Railsの国際カンファレンスで、年に1度開催されています。

railsconf.com

開催場所は毎年アメリカ国内を転々としているようで、去年はアリゾナ州フェニックスで、今年はペンシルベニア州ピッツバーグでの開催となりました。

来年はミネソタ州ミネアポリスで行われることが発表されています。

また、例年オープニングKeynoteをRails創始者であるDHH氏が務め、クロージングKeynoteをRubyとRailsのコアコミッターであるAaron Patterson氏が務めるというのが慣習のようです。

日本でもRubyの国際カンファレンスとしてRubyKaigiがありますが、Railsについてのセッションが行われることは稀です。
最近は日本でもRails Developers MeetupというRailsの知見が共有されるイベントが開催されていますが、やはりRailsコアコミッター自ら最新動向を話してくれる機会はなかなかないように思い、RailsConfに一度参加したいと思うようになりました。
(特にDHHはあんまり日本に来ないんですよね...)

ピッツバーグはどんな街?

アメリカ北東部に位置する人口30万人ほどの街です。 日本との時差は-13時間で、ニューヨークやワシントンD.C.と同じタイムゾーンに位置します。

南北を流れる2つの川にかかる橋や、川の合流地点を高台から眺められるインクライン(ケーブルカー)などで知られており、今回のRailsConfの各種デザインにもそれらがあしらわれていました。

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RailsConfのノベルティ

今回カンファレンスが行われたのは北側の川に面したDavid Lawrence Convention Centerです。 国際展示場や幕張メッセを小さくしたような施設と想像してもらえるといいのかもしれません。

ピッツバーグはアメリカでも「住みやすい街No.1」に選ばれたこともあるらしく、治安がとても良く、その点では会期中快適に過ごすことができました。 ただ一方で、関東暮らしが長い僕にとっては、なかなか厳しい4月の天候となりました。

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雪の降りしきるピッツバーグ

やはりそれは、世界中から集った多くのRubyistにとっても同じだったようで、オーガナイザーからの冒頭挨拶では「会場から上着が買える場所までの道順」をスライドに映し出して笑いを誘っていました。

セッションについて

RubyKaigiのセッションが「正直、難しくて理解できないとこもたくさんあったけど、なんか楽しかった!」となることが少なくない(個人的な感想です)一方で、どちらかと言えば、RailsConfのセッションはより多くの人が理解しやすいようになっているものが多かったように思います。

冒頭、オーガナイザーの「RailsConfに初めて来た人?」という問いに、自分を含む大半の人が手を上げていたので、それらの人への配慮もあるのかもしれません。
僕はリスニングスキルに長けているとは言い難いので、その点では、内容面が難しすぎないというのはありがたかったと思います。

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メインのホール

また、いわゆるTechTalkだけでなく、開発をめぐる"エモい"話などが多いのも特徴でしょうか。 TechTalkの傾向としては、テスト関連の話題、RailsアプリケーションにおけるJavaScript開発のTips、Kubernetesを始めとしたコンテナ技術の事例...などが目立ったように思います。

印象的だったセッションをいくつか取り上げます。
※これらのセッションの様子は一ヶ月以内にYoutubeで公開されるとのことです。興味を持たれた方は是非チェックしてみてください!

Turbo Boosting Real-world Applications - Akira Matsuda

  • 日本からもRubyとRailsのCommitterである松田さんが発表をされていました。
  • DBへのクエリ発行やPartialのレンダリングを、子スレッドを利用して行うことでRailsを高速化するというアプローチについて紹介されていました
  • スライド: Turbo Boosting Real-world Applications // Speaker Deck

Keynote: The Future of Rails 6: Scalable by Default - Eileen M. Uchitelle

  • GitHubのエンジニアであり、RailsコアチームでもあるEileenによる2日目のKeynoteです
  • Rails6で追加される並列テストや、複数DBのサポートについての話がありました
  • そのうえで「Scaling should make us happy」といった言葉とともに、スケーリングに応えるRailsであろうとする姿勢を力強く話されていました。
  • スライド: RailsConf 2018 | The Future of Rails 6: Scalable by Default // Speaker Deck

Inside Active Storage: a code review of Rails' new framework - Claudio Baccigalupo

  • Railsのissue対応を行っているClaudioからは、Rails5.2で追加されたActiveStorageについてのトークがありました。
  • ActiveStorageの使い方を踏まえた上でのコードの解説がとてもわかりやすく、勉強になりました
  • スライド: Active Storage // Speaker Deck

その他、ClaudioがRails公式サイトのブログにまとめ記事をあげています。併せてご確認ください!

weblog.rubyonrails.org

参加してみて

海外カンファレンス初参加となりましたが、慣れない英語を集中して聞き続けるというのはやはりドッと疲れるなぁ...というのが、恥ずかしながらも正直な感想です...。 事実、会期3日間のうち2日間は、カンファレンスが終わるとフラフラとホテルに直行し、夕食も取らずに寝てしまいました。

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元気があったカンファレンス前日に撮った夜景

最終日は、RailsConfに毎年来られている日本の方と夕食をご一緒する機会がありました。 全てのセッションを聞きつつもスピーカーとさほどコミュニケーションを取らず、夕飯以降の機会でも他の参加者らと交流を取っていない僕のことを、その方は冗談めかして「もったいない」と笑っていました。

確かに、Youtubeで全てのセッションが公開されることを考えれば、セッションにかじりついているだけでなく、その場での交流や情報交換までできてこそ、カンファレンスに参加した甲斐があったと言えるのかもしれません。 ...とは言っても、スピーカーの方らに拙い英語で話しかけることに気後れを感じてしてしまうのも事実です。 カンファレンスの準備として語学学習だけでなく、誰と話したいか、どんなことを話したいかといったことを予め考えておくのも重要だったのかもしれないなぁと今では思っています。

とは言え、もちろん現地でしか得られない経験もできました。 「How We Made Our App So Fast it Went Viral in Japan」というトークをしたdev.toのファウンダーの方に「I'm from Japan」と伝えて笑ってもらったり、自分がWebエンジニアを目指すにあたっての大きな拠り所となったRails Tutorialの作者に感謝を伝えたりすることもできました。 ランチタイムに他の参加者の方らと、日本とアメリカ各州の住宅費用やエンジニア年収について談笑したことも心に残っています。

本当はスポンサーによるエキシビジョンブースの様子なども書きたいのですが、長くなってきたのでこれくらいで...。

最後に

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帰りの空港にて

海外カンファレンスに参加すること自体も貴重な経験でしたが、今回「会社の金で行くぞ」という適度なプレッシャーが自分にとって英語学習のきっかけになったことも事実です。 日本にもRubyKaigiを始めとした国際カンファレンスがありますし、せっかくですから自分のペースでもう少し学習を続けたいと思っています。
来月は仙台でのRubyKaigiですね!楽しみです。

最後になりますが、リブセンスではエンジニアを募集中です!
海外カンファレンスに行ってみたいエンジニアの方からのご応募もお待ちしております!!