はじめまして。
株式会社リブセンスで転職会議というサービスを開発しております、Web系エンジニアの@ishitanです。
今回は、コロナ禍で交流が希薄になりがちなエンジニア同士の交流をサポートしているチームの話を書きたいと思います。
- はじめに
- LETの立ち上げ
- 開催ツール、開催頻度やトークテーマなどについて
- 開催して良かった点
- 運営に参加してよかった点
- 運営して見えてきた課題
- 運営課題への解決策
- リブセンスのエンジニアの現状について
はじめに
株式会社リブセンスは複数のWebサービス(プロダクト)を運営しているIT会社です。
プロダクト毎に複数名の開発メンバーが所属しておりますが、エンジニア同士が交流する機会は、特にコロナ禍になってからは、激減したと言っても過言ではありません。*1
組織判断として、即時、完全リモートワークへと舵を切ったこともあり、オフィス出勤するメンバーはほとんどいません。
かつてオフィス勤務していた頃にあったような、社内自販機前での軽い雑談、ラウンジでのミーティング前顔合わせ、飲み会などがなくなったことで、より関係性が希薄になりつつあるのですが、リモートワークをしているような会社では同様の問題を抱えているのではないでしょうか。
今回はそんな現状を憂いたエンジニアメンバー有志が集まり、運営しているチームのお話をしたいと思います。
LETの立ち上げ
LETとは「Livesense Engineer Talk」の略で、社内のエンジニアの一人が発起人として、初期は私を含む3人のメンバーで開始されました。
その後、すぐに賛同してくれるメンバーが増えて4,5名での運営となり、現在も同様の人数で運営が続けられています。
以下、発起人のエンジニアが掲げた宣言を載せておきます。
昨今のコロナ禍により、社内エンジニア感の交流が鈍化し、外部勉強会も中止になり、知識を伝播させる機会が減っていると感じています。
Livesense Engineer Talk では、大小さまざまな議題を共有、議論する場であり、社内エンジニア間の交流のきっかけを生み出し、知識を伝播させることによる、エンジニアリングのレベルアップを目標としています。
負債解消についての取り組み共有から、解決したい課題のアドバイス募集、読書会の仲間募集まで、技術に関わる話題を多くの人と共有できる場になればと思います。参加するだけで、刺激を受けられるような会にしたいと思いますので、奮ってご参加ください。
言葉のとおり、トーク(コミュニケーション)をする場を提供するという意味を込めて運営が始まりました。
開催ツール、開催頻度やトークテーマなどについて
開催は、おおよそ月に1回、1時間程度で、2つ程度のテーマについて話し合っています。
ツールについてはZoomとMeetを利用しており、録画しています。
こういったイベントは、一度止めてしまうと継続されない可能性があるため、無理なく運営できるペースを試行錯誤し、月1回程度の開催を目指しています。
テーマ例としては以下のようなものがあり、多種多様にわたる面白い内容となっています。
- マッハバイトのこれからのアーキテクチャについて
- 技術的な負債解決の内容について
- Argo Workflowの導入について
- 転職会議にSLOを導入しようとしている話
- 「変な日本語」を認識しようとした話
- 新卒が入社して1年働いてみた話(対談形式)
- ISR化でIESHILの建物詳細ページの読み込み速度を10倍に改善した話
- リブセンスにおけるエンジニアリング・マネージャーの役割
スライドなどによる登壇形式や、一時期話題になっていたClubhouseを模してClubhouse形式(運営がファシリテーターをしながら参加者交えてのトーク)なども多くあります。
盛り上がる傾向として、必ずしも最新技術を導入した話が盛り上がるかというとそうでもなく、現在まさに負債解決中であったり、長年続くレガシー環境などで苦しんでいる話などは特に共感を得やすく、個人としても身に染みる思いで聞いていました。
開催して良かった点
総じて参加者は20〜30名前後となりました。
皆興味を持ってくれているのはありがたいことです。
また、テーマに対して興味を持ったメンバーからの質問により他部署でも影響を受けた話は聞きますので、その点は良かったのではないかと感じています。
開催は継続的にすることで、繋がりを絶たないようにする。
これが大事かなと感じています。
運営に参加してよかった点
一番は、自分自身が多くの他部署のエンジニアと交流を持てたことでしょうか。
私自身もエンジニアの例にもれず、あまり交流を得意としないこともあり、正直最初はうまくいくのか不安でした。
運営側に回ることで、必然的に登壇者やトークメンバーとの交流が増えたこともあり、おかげで社内のエンジニアの顔をほとんど覚えることができました。
そういった意味では、孤独を感じていたり、他部署と交流を持ちたいがどうしたらよいかわからない方は運営に入ってみるのは一つの手かなと思っています。学園祭などで運営が仲良くなる仕組みと一緒ですね。
また、副次的な効果として、通常は部署内で留まってしまう活動の場を、全社に広げることが出来るため、少なからず上司などからの評価も一定数はあります。
個人で全社的な行動をおこなうというのは、ハードルが高く大きな勇気を必要とするものです。LETのような取り組みの運営に関わって、運営メンバーの一人として全社にアプローチするというのは、少しハードルが低くなるのでおすすめできます。
運営して見えてきた課題
前述した中に書いた課題点として、
- 興味を持っているのが同一メンバーになりがち
- 定期開催は大事だが感覚が麻痺してしまう(飽きてしまう)
- 同じ登壇者ばかりになりがち
- 消極的なメンバーは会話に参加してこない
- トークテーマがない月もある
といった課題もあり、どのように巻き込んでいくのかが今後の課題と感じています。
運営課題への解決策
そこで、毎週の定例中に解決案として、以下のように運営で話し合って考えました。
- 発表・トークテーマがないときのためにローテメンバーを組んだ
- スライド準備が面倒にならないよう、簡易なテーマだけで参加出来るように
- トーク中に消極的なメンバーに感想を求めるように(任意)
- 笑っていいとものように次のトーク参加者を紹介してもらう
特に最後の次のトーク参加者を繋げてもらうのは、なかなかいい案だったなと自負しております。
リブセンスのエンジニアの現状について
昨年度について言えば、正直苦しい状況でした。
コロナ禍の影響もあり、売上の低迷により業績の悪化(赤字)やそれに伴う人員の再配置など。
一時期は大変多くのエンジニアがいる組織でしたが、現在はだいぶエンジニアも減っています。
そんなエンジニア同士を繋ぐ場として私達は活動していますが、個人的にはもっと多様性をもったメンバーがジョインしてくれると嬉しいと思っています。
リブセンスは創業16年を迎えました。まだまだ解決したい社会課題も、そして社内の課題もたくさんあります。それは技術的なものに留まらず、業務フローなども含まれます。
もしこのブログ記事を読んで少しでも興味を持ってくれるエンジニアの方がいましたら、ぜひお声がけください。
いつでもカジュアルなお話を出来ればと思っております。
では!
*1:※もちろん趣味を通してや個人ごとの繋がりはあります