これは Livesense Advent Calendar 2023 DAY 5 の記事です。
デザイナーのKamikazeです。 マッハバイトでアプリグロースにおけるUIデザインを担当しています。
「デザイナー」と一口に言っても、さまざまな種類の「デザイナー」が存在します。 本記事では、事業会社*1のデザイナーと制作会社*2のデザイナーという切り口でそれぞれの特徴を紹介していきたいと思います。
一般的な「デザイナー」のイメージ
デザイナーという職業は
世間一般的におそらく以下のようなイメージを持たれているかと思います。
- クリエイティブな仕事に携わっていて、かっこいいデザインを作り出す
- 絵を描いて見た目だけを決める仕事
- 印象を扱っている曖昧な職業
- 独自の視点やアイディアを持っている
- 常にデザインに関するトレンドや新しいテクニックに敏感
上記イメージはどれも間違っていません。
特に
- クリエイティブな仕事に携わっていて、かっこいいデザインを作り出す
- 独自の視点やアイディアを持っている
- 常にデザインに関するトレンドや新しいテクニックに敏感
この3点においては
デザイナーとしてこれができて当たり前という水準に捉えてもらえれば幸いです。
なお、「どうしたらそのスキルが身につくか」といったスキルアップ方法などは
今回の記事では割愛させていただきます。
本記事では、上記を前提にもう少し「デザイナー」という職業を深堀していきます。
事業会社のデザイナーと制作会社のデザイナーの違い
職業のイメージを整理したところで、さっそく双方のデザイナーの違いについて見ていきます。
1番の違いは、プロダクトリリース後も同プロダクトに関わるか否かだと思います。
事業会社のデザイナー
1つのプロダクトを成長させ効果最大化を目指します。
事業会社のデザイナーには、デザインスキルに加え戦略的な視点やビジネス理解が求められます。
ビジネス目標やユーザーのニーズを考慮しながら、デザインが会社のブランドイメージやマーケティング戦略と一致するような仕事をすることが重要です。
弊社プロダクトを例に説明すると、具体的な目標である売上最大化や媒体からの応募数最大化を達成するために、デザイナーはユーザーの目を引くビジュアルの他、情報のわかりやすさ、ユーザビリティの向上などを考慮しながらデザインを行います。
- プロダクトの魅力や競争力を強調するビジュアルデザインの作成
- 数ある競合の中からユーザーに選んでもらう
- レイアウトやデザインの最適化
- ユーザーがスムーズに情報を閲覧し、応募に至るまでのプロセスを容易にする
- ユーザビリティの向上
- 検索や保存など機能の使いやすさ、求人情報の読みやすさを追求する
- データの分析と活用
- データ分析を通じて、媒体の効果や応募数の傾向を把握し、デザインやコンテンツの改善に活かす
- ユーザーテストやA/Bテストを行いながら、より効果的なUIを提供し続ける
制作会社のデザイナー
複数のプロダクトに関わり様々なクライアントの要望を実現させていきます。
制作会社のデザイナーには、デザインスキルはもちろんデッドラインへの対応力、クライアントとのコミュニケーション能力が求められます。
クライアントの要求を理解し、デザインの品質を守りながら、スケジュールや予算に合わせて制作を行うことが要求されます。
- トレンドやテイスト、デザイン手法の追求
- 様々な案件に対応できるよう、自身のデザインスキルの向上と最新のデザインツールやテクノロジーの活用が求められる
- デッドラインの設定とプロジェクトの分割
- プロジェクト全体のデッドラインを設定し、それを達成するために必要なタスクやマイルストーンを明確にする
- ミーティングやヒアリングの実施
- クライアントのビジョンやブランドメッセージ、ターゲットなどを理解し、デザインに反映させる
- フォローアップのコミュニケーション
- クライアントのフィードバックから、必要な修正や調整を行う
- コミュニケーションを通じて、クライアントの要求を正確に把握する
おわりに
デザイナーという職業を、事業会社と制作会社での違いという切り口で紹介してきました。
自分自身も双方での勤務経験がある中でそれぞれ一長一短があるなという印象です。
事業会社では、売上やコンバージョン数・インストール数といったような確実な数値で、自分の手掛けたプロダクトの効果を実感することができます。
制作会社では、クライアントの要望に応えながら様々なプロジェクトに関わる機会があるため、デザインスキルの幅を広げることができます。
これからデザイナーを目指す方、キャリアチェンジをお考えの方がこの記事によって少しでもデザイナーという職業の解像度が上がれば幸いです。