LIVESENSE ENGINEER BLOG

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RubyKaigiと開発合宿を一緒にやった話

はじめに

RubyKaigiから帰って溜まってた仕事とか色々片付けてたらいつの間にか2ヶ月経ってた @ayumu838です。 時が経つのは早すぎて怖いですね。
だいぶ遅くなってしまいましたが、弊社のエンジニアメンバーで RubyKaigi に参加しました。加えて翌日から開発合宿を実施したので、その様子について書いていこうと思います。
この記事では、RubyKaigi・開発合宿それぞれの様子をお伝えするのと同時に、なぜ同時に実施したのか、実施してどうだったかという面について書きたいと思います。
RubyKaigiの振り返りの記事はこちら。

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開発合宿と一緒にやった経緯

そもそも開発合宿とは不定期かつエンジニア有志で行っている、各自が決めたテーマを開発するイベントです。
過去に行った開発合宿は以下のような感じです。

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昨年松本で RubyKaigi が開催された際、やんちゃハウスと呼ばれる Rubyist のシェアハウスに参加した社員がおり、とても楽しかったので今年も同じようなことをやりたいという話になりました。
そこで、希望者で民泊を借りて泊まることにしたのですが、せっかくの沖縄にただ泊まるだけでは面白くないという意見が出たため、 RubyKaigi に合わせて開発合宿を行うことになりました。

RubyKaigi

ここでは僕個人の感想や、会場の様子を伝えられればと思います。
今年のRubyKaigiはゆいレールの県庁前駅から徒歩数分で、観光地である国際通りにも徒歩で行ける那覇文化芸術劇場なはーとで行われました。

 

会場としてはいつもどおり、セッションの場がA、B、Cと3箇所あり、入口付近や開けた場所にスポンサーブースが並んでいるといった構成でした。また、Helpfeelさん提供の和室がついたハックスペースもありました。

A会場

A会場では通常のセッション以外にも、キーノートセッションやLTなどと言った全員が見るような発表がされていました。
超絶技巧プログラミングについての最初のキーノートセッションが印象に残っている方も多いと思います。
発表自体は英語と日本語がバランスよく、RactorやYJIT、parse.yなどRuby本体に関わる内容の発表が比較的多く、次のRubyがどのようになっていくのかのような話を多く聞けたと思います。

B会場

B会場は比較的日本語の発表が多く、多くのセッションをここで聞いていた記憶があります。
発表自体はパーサーの話や組み込み系、標準ライブラリの話などRubyのエコシステムに関する話が多かった印象です。
個人的には、パーサーに関する話をこの会場で聞いて興味を持ち、後述する開発合宿で触れるきっかけになりました。

C会場


 C会場は全部英語の発表で、英語が得意ではない自分としてはなかなかハードルが高い発表が多かった印象です。
発表自体はRuby”で”何かを作るみたいな発表が多かったと思います。
また、今回の発表会場では唯一飲食が可能で、お昼にお弁当を食べに行った人も多かったのではないでしょうか。

スポンサーブース

今回の会場は比較的コンパクトにまとまっており、回りやすかったです。
弊社としても、「株式会社リブセンス」名義ではなく、「転職ドラフト」名義でブースを出していました。


毎回ノベルティを楽しみにしているのですが、今年は沖縄と比較的温暖な場所だったためか地元の名産品のほかハンディ扇風機を用意している企業さんが多かったです。

開発合宿

RubyKaigiや開発合宿を通して、りゅうだんさんに泊まらせていただきました。
場所もRubyKaigiの会場や駅から徒歩数分ととても良い立地にあり期間中とても快適に過ごせました。
宿の設備としては洗濯機とガス乾燥機もあり時間を気にせずに洗濯でき、WiFiも快適に使えたのがとてもありがたかったです。
また今回は旅館などではなく、民泊だったのでご飯は自分たちで用意する必要がありましたが、近くにコンビニや飲食店も多くその点でも不便はなく過ごせました。
 
事前に開発する内容を持ってきて、その開発をした人もいましたが、参加メンバーのうちの半数である3人がRubyKaigiの影響を受けてreline、wasm、parserといった発表内容に関係したことを開発していました。
 

またこのうち、relineについてはプルリクエストがマージされるところまで到達したようで、早速ブログ記事が公開されています。

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自分もparserに入門していました。RubyKaigi 前にはあまり興味を持っていなかったのですが、セッションを聞いたことで parser 周りに興味が湧き、AfterParty でコミッターの方に入門としてlr-parser-101から触ると良いと教えていただきました。
実際の開発者の方に気軽に話が聞けるのはこういう場所ならではだなと思いました。

実際に参加したメンバーで振り返りをしたところ

  • RubyKaigi でやりたいと思ったことを即実践に移せるのはとてもよかった
  • RubyKaigiの発表内容をもとに作るものを決めるのは、モチベーションにもなるしよかった
  • 今回はRubyKaigi後に開発合宿ということで疲労も残る中でしたが、それを差し引いてもRubyKaigiの発表内容で気になった内容を熱量そのままに取り組んだりできたのでよかった

といった感想があがりました。
また、思い出作りとして、宿の管理人に許可をいただき屋上で花火をしたり、近所の飲食店で沖縄の料理を堪能したりしました。



最後に

ざっくりとRubyKaigiの会場の様子や開発合宿について書きました。
カンファレンス後に開発合宿やるのは疲れますがとても良い体験でした。
次回は愛媛県松山市での開催ですね。次回もRubyKaigiでの学びを十二分に活かせるように、イベントなど企画していきたいと思います。