LIVESENSE ENGINEER BLOG

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社内読書会で2023年に読んだ本 〜ラムダノート&オライリー〜

これは Livesense Advent Calendar 2023 DAY 4 の記事です。

リブセンスでWebアプリケーションを作っております @iwtn です。
この記事では、リブセンスで続いている社内読書会の紹介と今年読んだ本について紹介します。

社内読書会

リブセンスはフルリモートワークですが、毎週水曜日のお昼休みに有志で細々と読んでいます。 過去にも読書会に関する記事を書いたことがありますが、やり方を変えながらも、もう何年も続けています。

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リモートワークでの読書会のやり方

過去は複数名で同じ本を読むやり方でした。
昼食を確保して会議室に集まり、画面に映しながら音読していた時期もありました。

しかし、コロナウイルスの流行によりフルリモートワークになってからは、時間はそのままに、本の中で気になった点や、大事に思った点をSlackで共有し、メモ代わりにしてもくもくと読んでいます。

また、最近は人によっては既に読んでしまった本があったりと読みたい本がバラバラになってきたので、今は各々が読みたい本を読んでいます。

なんにせよ、日々忙しく学習の時間を取れない中、固定で時間を確保しておくことで、ついつい忘れがちなキャッチアップができる貴重な機会だと思っています。

今年読んだ本の紹介

この読書会で私が読んだ本は、ラムダノート社の本が2冊、オライリー社の本が2冊でした。
特にラムダノート社は、技術的にも大事な本を多数出版してくださっていると思います。

プログラマーのためのCPU入門

プログラマーのためのCPU入門 ― CPUは如何にしてソフトウェアを高速に実行するかwww.lambdanote.com

Webサービスの開発を行う際、CPUについて意識することはあまりないかもしれません。 しかし、CPUがコンピュータの心臓部であることは間違いありません。

現在のCPUはクロックの高速化よりも、マルチコア・メニーコアにすることで性能を向上させています。 そういった現代のマルチコアなCPUの高速化について、「命令流」という観点を用いて詳しくその動作を解説する本です。 コアの増加は計算処理の同期と一貫性の維持を複雑にしますが、それをどのように実現しているか詳しく解説しています。 IT業界ではよく略語が使われるものですが、本書はこれらを解説しているので、キャッチアップという意味でも良い本だと読みながら思いました。

研鑽Rubyプログラミング

研鑽Rubyプログラミング ― 実践的なコードのための原則とトレードオフwww.lambdanote.com

今年もRubyKaigiが5月に開催され、盛り上がりました。 著者の方も来日していたので、サインをもらった参加者もいるでしょう。 リブセンスは、運営する転職ドラフトを通じて、スポンサーやブース運営を行いました。

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そんなRubyですが、私達ITエンジニアが日常的に使うWebサービスでも使われています。 実際、リブセンスの多くのプロダクトもRubyで開発されています。 そんな大事なプログラミング言語であるRubyの、より良い書き方を大ベテランが解説しています。 あまり初級者向けとは言えませんが、基本的なコードを書くときの最適化を内部構造から説明したり、適切なテストやエラー処理について解説したり、メタプログラミングの使い方やライブラリやDSL、Webアプリの良い設計・実装など、Webサービスを日々開発・運用する自分にとって、とても参考になる書籍でした。 また、特定の原則を強く主張するというわけでもなく、視点のバランスが良いと思いました。

ハッキングAPI

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世はまさに大API時代と言っても過言ではありません。 ChatGPTに限らず、LLMもAPI経由で使うことで、その応用範囲を広げています。 世界の様々なデータやコンピュータ関連の技術を結びつけるために必要なのがWeb APIでしょう。

そんな世の中で、そのWeb APIのセキュリティは非常に重要性を増しています。 この本では攻撃者のためのツールの使い方を解説しており、攻める方法を知ることで逆にその守り方を学べます。 手元で検証用の環境を構築できるので、手を動かしながらWeb APIのセキュリティに習熟できます。

入門モダンLinux

www.oreilly.co.jp

世はまさに大Linux時代と言っても過言ではありません。 Webサーバーや、Androidを使う人はその手元でもLinuxは動いてます。 また、Linuxの歴史も長くなってきましたが、日々改善され、新しい機能ができているOSでもあります。 そんなLinuxの最新事情を知るにはもってこいだと思って読んでいます。 実はまだ読み終わってはいないのですが、200ページ程度とそんなに厚くもないので、サクッと読めそうです。

まとめ

フルリモートワークでも進歩し続ける技術にキャッチアップは必要です。 定期的な読書会をやることで、無理なく継続できると考えています。