リブセンスでデータエンジニアをしている富士谷です。
Software Designのデータベースに関連する特集記事を再構成した「データベース速攻入門 ~モデリングからSQLの書き方まで」が、2023年3月に発売されました。
リブセンスがSoftware Design 2017年11月号に寄稿した「データ分析に効くSQL50本ノック」が、内容を更新して再掲載されました。 今回、再掲載にあたって、「SQL50本ノック」の内容の更新を私が担当しましたので、簡単に紹介します。
SQL50本ノック
「SQL50本ノック」は、SQL、特にSELECT文の演習問題集です。 PostgreSQLをDockerで立ち上げて、もっともシンプルな例から実行し、WHERE句、LIMIT句などを一つ一つ体験し、最後には、移動平均といった高度な文法を習得する事ができます。 これを読めば、SQLを使った分析の第一歩を踏み出す事ができます。 ソフトウェアエンジニアでない人でも「SQL力」を身につけて、データ分析を意思決定に役立てるきっかけになることを期待しています。 社内勉強会の教材等としてもご利用いただけます。
変わったところ
2017年の記事からいくつかを更新しています。例えば、PostgreSQLのバージョンや、利用しているPagilaデータセットのバージョンを更新しました。
他にも、Dockerのインストールの記載も少し更新しました。記事の内容からいえば「Dockerは初めて」という読者も想定されますが、紙面の都合上、Dockerについては詳しく書くことができなかったのが、少々残念です。最近では、postgres-wasmなど、WebブラウザでDBを動かせるようになってきており、もう少しすれば、WebAssemblyを使って、ブラウザですぐにノックを始められるようになるかもしれません。もしも、また何年か後に記事を更新する機会があれば、試してみたいですね。
変わらなかったところ
一方、紹介しているSQLは、ほぼ更新しませんでした。SQLを一度学べば、長く使い続けられるということですね。 SQLは、社内に分析データベースや、redashなどのBIツールが整備されていれば、比較的トライしやすい言語だと思います。 リブセンスには、分析のためのシステムであるLivesense Analyticsがあり、非エンジニアでもSQLを使ってデータ分析を行う文化が脈々と引き継がれています。 他の会社でも、データ分析があたりまえになっていくといいですね。
最後に
ご協力いただいた、技術評論社の皆様、原著者の皆様、調整やレビューを行っていただいた皆様に、この場を借りて感謝したいと思います。ありがとうございました。
2017年の記事をきっかけに、リブセンスのメンバーが、Software Design 2022年12月号にも「実務で使えるSQL」という記事を寄稿しています。こちらの記事も、ぜひ御覧ください。
なお、私の記事の更新作業の大半は、勤務時間に行いました。リブセンスには、技術投資10%ルール というのがあり、自由な取り組みが許される文化があります。 SQLを使える人も多く、自由度が高いリブセンスに、もし興味があれば、採用ページもご確認ください。