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社内イベント Tech Award 2021 レポート

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毎年恒例となりました Tech Award、エンジニアがお互いの業務を評価しあい、優れた成果を出した取り組みを表彰するイベントです。 去年に引き続き、全面オンライン開催となりました。 made.livesense.co.jp

イベント概要

エンジニアがお互いの業務を評価しあい、優れた成果を出した取り組みを表彰するイベント、という点は大きく変わりません。 技術的には優れた取り組みであっても、事業貢献の度合いとしてなかなか評価されない取り組みをきちんと評価するため、全社表彰から分岐して始まりました。

ただ、リモート開催になったり、毎年部門が変わるなど、状況に応じていくつかの工夫をしています。この記事ではそういった差分と結果発表を中心に紹介します。

今年変更したところ

YouTube Live を使った配信

リブセンスはフルリモートワークの体制になっているため、今年もオンラインでの開催としました。 しかし、普段使っている Zoom や Google Meet ではイベント感が薄れるため、YouTube Liveを使いました。 前回の記事にて詳しく書いてありますので、興味のある方はぜひお読みください。 made.livesense.co.jp

部門ごとのエントリーではなく、賞を設けて投票するように変更

去年までは、以下のような3つの部門ごとに、エントリーをしていました。

  • Edge 部門(先進的な技術や手法を用いた取り組み)
  • Legacy 部門(生産性向上やセキュリティ向上のために技術的な負債を解消した取り組み)
  • やらかし部門(業務の中で「やらかし」てしまった事例)

しかし、去年のエントリーでも、先進的な技術で負債を返すといったような、複数の部門にあたる取り組みがありました。

そこで部門を賞に置き換え、投票するエンジニアがどの賞にふさわしいかを判断するような仕組みにしました。 投票方式は少し複雑なので、事前にスライドを作ってまとめました。

縁の下の力持ちを称えるUnsungHero賞を新設

去年はやらかし部門が新設されましたが、今年は更に縁の下の力持ち、あまり陽のあたらないけど重要な仕事をたたえたいということで、UnsungHeroという賞を作りました。

エンジニアリングマネージャも一人のエンジニアとして投票権を持った

去年は人を評価する立場であるエンジニアリングマネージャは投票権を持ちませんでした。 これは、去年のコンセプトが「プレイヤーがプレイヤーを審査する」であり、一昨年はエンジニアマネージャが主審査員として10票分を持っていたことへのアンチテーゼでした。 しかし、今年はこれを緩和させ、エンジニアリングマネージャも一人のエンジニアとして1票分の投票をしてもらうようにしました。

各賞と主なエントリー

では、各賞の結果についての発表になります。

Edge賞

f:id:iwtn:20211221185512p:plain 先進的な技術を使ったエントリーに贈られる賞です。 この賞は、リブセンスの新規事業であるbatonnに関する2つのエントリーの接戦となりました。

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batonnは「面接を個人戦からチーム戦へ」をコンセプトに、採用面接を文字起こしして、より良い形で次の面談に引き継ぎをするツールです。 受賞エントリーは、遅かったAPIを計測して見つけ改善したことやWebRTCのデバッグのためにProxyを自作する話などが評価されました。 また、惜しくも投票数2位だったエントリーは、文字起こしの品質改善のために、機械学習を含めた様々なアプローチを実施したものでした。

Legacy賞

f:id:iwtn:20211221185502p:plain 技術的負債の解消など、レガシーなシステムを改善したエントリーに贈られる賞です。

この賞はリブセンスの創業当時から続くマッハバイト(元ジョブセンス)の負債返済のプロジェクトに区切りを付けたエントリーに贈られました。 2006年から続くサービスですので、既に15年が経過し、様々な技術的な負債がありました。 プロジェクトも7年に渡るもので、多くの人が関わり、リブセンスの歴史と言っても過言ではないということで受賞となりました。

他にも転職ナビや転職会議など、歴史の長いサービスでの負債返済のエントリーとの三つ巴になりましたが、マッハバイトが返却した負債の大きさを評価されて制した形になりました。

YARAKASHI賞

f:id:iwtn:20211221185436p:plain 失敗したことでも挑戦を称賛しようという趣旨で作られた賞です。

この賞は、実装ミスと確認漏れによりキャッシュが効いていなかった事例のエントリーに贈られました。 他のエントリーとの接戦でしたが、気づくのが遅れた理由がキャッシュが効かなかったとしてもSLOを維持できていたことなどが面白いと評価された形になりました。

UnsungHero賞

f:id:iwtn:20211221185448p:plain 今年新設された、陽の当たりにくい技術的な取り組みに対して贈られる賞です。

この賞は、これまたリブセンスの新規事業であるknewのiOSアプリの審査が何度もリジェクトされ、それを乗り越えてリリースしたエントリーに贈られました。

knew(ニュー)は「まるで親友からの紹介」をコンセプトにした提案型マッチングサービスです。

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既にWebのアプリがある状態でiOSアプリをリリースする際には、ネイティブアプリならではの体験があることが審査の基準にあり、それを含めた様々な問題を乗り越えた点が評価され受賞となりました。 また、周到に用意されたリズミカルな発表も評価されたようです。

大賞

大賞は、賞の種類に限らず、一番多くの票を集めたエントリーに贈られます。

結果として、票が大きく割れなかったYARAKASHI賞をとったエントリーが受賞となりました。 UnsungHero賞に選ばれたエントリーに他の賞の投票もいくつか入っていたのですがわずかに届かず、惜しいところで逃した形になりました。

結びに代えて

全部で11エントリー、今年もバラエティ豊かな発表のイベントになりました。 社内のデザイナーの方にとても格好良い画像も作っていただき、盛り上がることができたと思います。

懇親会もgatherを使うなどして、楽しい雰囲気になりました。 リブセンスは事業部制であるため、他の事業部に所属しているエンジニアとの交流の場としても機能しています。 また来年も、技術で事業を盛り上げていければと思っております。

ではみなさん、良いお年を。