LIVESENSE ENGINEER BLOG

リブセンスエンジニアの活動や注目していることを発信しています

新・エンジニアの祭典 TechFes2022を開催しました

これは Livesense Advent Calendar 2022 DAY 19 の記事です。

今井です。全社のエンジニアにとって年1の社内イベントとしてTechFes2022を開催しました。TechFes2022に運営の一人として開催に携わったため、レポートします。

イベント概要

TechFes2022を11月25日に開催しました。こちらは、毎年恒例となっていたエンジニアの祭典「Tech Award」の名称を変更し開催したものです。

made.livesense.co.jp

made.livesense.co.jp

コンセプトと名称変更の詳細については後述しますが、例年の「エンジニアがお互いの業務を評価しあい、優れた成果を出した取り組みを表彰するイベント」から、「エンジニアリングに関わる全ての人にスポットライトを当てる」というコンセプトのもと、「職種を限らず、より多くの人が日常の技術的取り組みを発表するイベント、お祭り」として開催されました。
技術に関連した内容であれば発表内容に関する縛りはなく、当日は、職種の垣根を超えた22人の発表者が、それぞれ技術に関連した多種多様なテーマでプレゼンテーションでの発表を行いました。
昨年はオンラインのみでの開催でしたが、今年はYouTube Liveでオンライン配信を行いながらオフライン会場を用意し、登壇者、視聴者共にオンライン、オフラインでも参加可能なハイブリッド形式で開催しました。

発表の様子 撮影場所: WeWork東京ポートシティ竹芝

そんなTechFes2022について、コンセプト変更の経緯やイベント当日の様子を紹介します。

コンセプトとイベント名称の変更

2017年に始まり昨年度まで開催したTechAwardは、技術的には優れた取り組みであっても、事業貢献の度合いとして評価されない取り組みを評価するため、全社表彰から分岐して始まったイベントでした。技術的取り組みについて参加者が発表したのち、エンジニアの投票により優れた取り組みを表彰するという形式を取っていました。そのため、TechAwardは「表彰する」場としての面が強く、賞の部門ごとに集まる発表には力作が揃い、発表は充実したものとなっていました。

一方で、今年度のTechAward開催にあたり運営でMTGを行っていくなかで、受賞者に毎回同じ人が選ばれやすいことや、発表者の数がそれほど多くないことがこれまでの課題として認識されるようになりました。
そこで今年はコンセプトを「エンジニアリングに関わる全ての人にスポットライトを当てる」として、なるべく多くの人が参加するイベントを目指すこととなりました。そして、賞を目指さない人でも参加がしやすいよう、授賞式としてのTech「Award」から、技術的な発表を持ち寄るお祭りとしてのTech「Fes」に名称を変更し、新たなスタートを切るに至りました。

参加者の変化

「エンジニアリングに関わる全ての人にスポットライトを当てる」のコンセプトのもと、TechFes2022ではエンジニア以外の職種からも発表者のエントリーを募りました。結果として、約4分の1が開発グループ以外のメンバーからの発表となりました。
発表内容は、普段エンジニアが取り組む課題とは一味違った課題に取り組むものも多かったです。イベントのオンライン配信の裏側についての発表は、今回のTechFes開催での配信を経験したこともあり、とても興味深かったです。

スペシャルトーク

イベントの中頃には、弊社代表取締役社長兼執行役員の村上さん、取締役兼執行役員の桂さんに登壇いただきスペシャルトークを行いました。参加者からの質問を事前に集め、お二人に回答頂くという内容で、創業機のエンジニアリングでの失敗についてやエンジニア組織に求めるもの、お二人のルーティンについてなど多くの質問に回答いただきました。

スペシャルトークの様子

エントリー一覧

  • dbtにはロマンがある
  • 個人開発で初めてiOSアプリをリリースした話
  • 米津に心を汚染されたLT(インフラ神様の裏話)
  • TechFesロゴができるまで
  • リポジトリのコードを.rb -> .pyへ書き換えた話
  • Agent Channel (えーちゃん)にslim(テンプレートエンジン)を導入した話
  • AIを作りたいので仲間を募集したい話
  • 新規サービスのLPにおけるGoogleFormsの使い方
  • Q byトップページのリニューアル裏話
  • 副GLのポジションで約1年仕事やった話
  • (社内)VTuberを支える技術
  • ベクトル検索の話
  • OCamlでつくるインタプリタ(とLLVM入門)
  • イベントのオンライン配信の裏側
  • マッハバイトのシステム移行の現況報告
  • PL着地見通しシートを見やすくしてみた話
  • 人事がCTSでインターンして学んだこと
  • オリジナルのキーキャップを作る話
  • 合理性の逆説から眺めるテクノロジーの彼岸~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読んで~
  • GA4導入プロジェクトで感じたデータ活用の課題
  • 文字起こし高速化のはなし

よりテックな話題から、VTuber(アバター)として配信する技術についての話題などバラエティに富んだ発表が行われたように思います。

撮影場所: WeWork東京ポートシティ竹芝

イベント振り返り

コンセプト変更を行い新しい取り組みを行いましたが、結果としてコンセプトに合った「エンジニアリングに関わる全ての人にスポットライトが当たる」イベントになったのではないかと思います。
昨年の発表者が11人であったところから、今年は倍の22人の発表者が集まり、また、YouTube Live上でも昨年に対しておおよそ倍の視聴者が集まり、イベント全体の参加者も増える結果となりました。
また、職種の垣根を超えて発表いただいたことで、職種の垣根を越えて交流するきっかけにもなったように思います。

一方で、「フェス」と銘打った割には、イベント内にお祭りらしい仕掛けをつくることができず、この点は改善すべきポイントであると感じました。また、運営としては、本番前日に配信を行うPCのスペックが足りないことが発覚し、てんやわんやしたという出来事もありました。

反省点はいくつかありながらも、当日は滞り無くイベントを進めることができました。

まとめ

コンセプト変更を行いながら参加者、登壇者も増え盛況したTechFesは、イベントとして良い形で終えることができました。
来年もTech「Fes」として続けていくか、Tech「Award」に戻ってしまうのか、はたまた、全く別の、Tech「???」になるかはわかりませんが、運営の一人としては来年もTech「Fes」が開催できると良いなと思っています。