こんにちは、就活会議でエンジニアをしている大政です。 リブセンスでは、昨年からTech Awardという技術表彰をはじめました。
Tech Awardとは
技術的に優れた取り組みであったり、事業のKPIに直接的にはつながりにくいレガシー改善について、直近1年間の業務として行った取り組みを表彰するイベントです。 Edge (先進的)とLegacy (レガシー改善) という2部門を設けて、プロジェクトごとにエントリーしてもらい、当日プレゼン発表をするというものです。 プレゼン発表はノウハウの共有・質疑応答を目的としたもので、詳細な内容はエントリー時に社内Wikiにドキュメントを記載していただき、プレゼンの上手さではなく、取り組みの内容で審査をしています。
審査員のみなさん
社外からも素晴らしいエンジニアの方を招致して審査をしました。
プログラム
Edge部門で3エントリー、Legacy部門で5エントリーありました。 どのエントリーも創意工夫であったり、技術的なチャレンジに溢れるものでした。そのうちのいくつかは、後日こちらのブログでもご紹介できると思います。
Edge部門
タイトル | 概要 |
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AB テスト : 多腕バンディット基盤 "Brain Optimizer” | ABテスト / 多腕バンディットを社内の複数のサービスで実施出来る基盤の実装 / 構築 |
メルマガ配信基盤 KiKi | キューワーカー型の大規模メルマガ配信基盤を作成し、10 年来の PHP フレームワーク上のバッチで動いていたメールマガジン群を移行 |
Heroku Private Spaces移行 | HerokuのCommon Runtime環境(米国リージョンにある)で運用中のサービスを、Heroku Private Spaces(AWSの東京リージョン)に移行 |
Legacy部門
タイトル | 概要 |
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人は1年でAWSの環境をモダンに改善できるのか | 設定内容や構築ドキュメントが残っていないAWS設定や運用サーバ自身の設定を「可視化」及び「コード管理」をして「変更のしやすさ」、「設定の適用」を容易にする |
転職会議 同時登録フルリニューアル | セキュリティサポートの切れた会員登録の基盤のアーキテクチャリニューアル |
【転職会議】契約管理業務のシステム化 | バックオフィスの方々が手動で運用・管理していた、転職会議BUSINESSの契約から請求までの一連のフローをシステム化 |
転職ドラフト:問い合わせ効率化 | 問い合わせフォームによくある単語を入力すると解決方法が表示される仕組み |
転職会議 新商品:Business PR 開発(Cosmeticsプロジェクト) | レガシーを避けながらAPIサーバーを作って新機能追加 |
プレゼン発表
プレゼン発表当日は、エンジニア・ディレクターを含めて50名以上がオーディエンスとして参加し、プレゼン発表は笑いあり感嘆ありで、リブセンスらしい大変あたたかい雰囲気で行われました。
Edge部門にエントリーされたプロジェクトは、まだ誰も踏み抜いていない技術的な問題に取り組んでノウハウが蓄積されていたり、スケーリングの問題を分散システムの構築で真っ向から解決して運用までしっかりのせていたりと、聴き応えのあるプレゼンばかりでした。
Legacy部門にエントリーされたプロジェクトは、避けることができないレガシーなコード/インフラとの戦いであったり、リブセンスの事業環境に依存した課題をエンジニアリングで解決したものが多く、表に出てきにくい工夫が詰まっていて非常に興味深いプレゼンばかりでした。
また、藤さん・田中さんから、本質的な鋭い質問をたくさんいただきました。発表者だけでなく、オーディエンスのエンジニアも大変刺激になったと思います。
Tech Award 2018 大賞
昨年と今年のTech Awardは、Edge部門とLegacy部門の2部門で、それぞれ大賞を決めています。 両部門を合わせた総合1位のような賞を作っていないのは、技術的に先進的な取り組みも、レガシー改善も、今のリブセンスにはとても重要なもので、優劣つけられないと考えているためです。 なお、大賞を受賞すると少なくない額のAmazonギフト券が贈呈されます。
Edge部門: メルマガ配信基盤 KiKi
受賞者
KiKi 開発チーム
- 岡前 直由
- 山内 雅斗
受賞理由
- 分散処理、並行処理、スケーラブルなアーキテクチャをちゃんと設計して作っている
- 止まった時のリカバリや運用のことまで見据えて作っている
Legacy部門: 人は1年でAWSの環境をモダンに改善できるのか
受賞者
- 藤村 宗彦
- 山浦 清透
受賞理由
- AWS の改善に追従する仕組みを作っている、レガシーになりにくい仕組みになっている
- 運用ルール決めるのが難しいが、それもやりきっている
- コードで管理するのが当たり前となっている
まとめ
リブセンスは、様々な事業領域で「新しいあたりまえを発明」して、ユーザーに価値を届けるべく日々試行錯誤をしています。 そしてそれには、いま以上に高い技術力が必要だと考えており、今回ご紹介したTech Awardを始めとした様々な施策が社内で行われています。
今年で2回目を迎えたTech Awardは、昨年から進化をして開催することができました。
果たして来年はどんな技術的に優れた事例が大賞を取るのか、いまから楽しみですね。
もしかしたら、この文章を読んでくださったあなたが手にしているかもしれません。
リブセンスでは優秀なエンジニアを募集しております。
ご応募お待ちしております。