こんにちは、人事の羽山です。 リブセンスでは、今年からCode for Happinessという学生エンジニアの支援プロジェクトをはじめました。 9月28日を以って約2ヶ月にわたるプロジェクトが終了したので、その報告をさせていただきます。
Code for Happinessとは?
エンジニアリングを通じて社会課題解決を目指す学生の開発を支援するプロジェクトです。支援対象の学生には、開発費として一人あたり50万円の支援金提供とリブセンス在籍エンジニアによる約2ヶ月の開発サポートを行いました。
幸せから生まれる幸せ
を企業理念に掲げ あたりまえを発明しよう
というビジョンへ向かうリブセンス。そこには、社会を豊かにする新しい価値を生み出し続けたい思いが込められています。もともとは、リブセンスも学生同士で起業した会社です。しかし、志はあるけど費用面や技術面などの問題で実現できていない学生もたくさんいます。彼らを支援したい思いで立ち上げたのが今回のプロジェクトです。
リブセンスとしても今年がはじめての取り組み。果たしてどんな展開を迎えるのか、運営側の私も緊張しながらプロジェクト初日を迎えました。
最終審査に臨んだのは3チーム!
Code for Happinessでは、書類審査通過者が約2ヶ月の開発に臨みます。中間審査・最終審査を経て通過者には50万円の開発費支援が行われます。今回は総勢47名 (23チーム) からの応募がありました。最大6名を支援する予定で書類選考を行い、5名 (4チーム) の応募が採択されました。
私達がしたいのはビジネスコンテストでなく、志がある学生への開発支援です。提案の優劣はつけません。どの応募も独自の創意工夫があり、技術的にチャレンジしていて、審査員も頭を悩ませました。その中でも、世に出たときの社会的価値と開発の実現可能性を考慮し、最終審査に残ったのが下記3つの提案です。
プロダクト: vote
- 起案者
- 辰巳憲太郎さん (一橋大学4年)
- キャッチコピー
- 政治に対する意見発信をより身近に
- 概要
- 政治に関する意見発信は日本ではタブーとされており、リアルな会話においてもSNSに関してもなかなか議論しにくいという現状がある。このような問題を解決するため、Voteというサービスを開発。機能は三つあり、1. リアルタイム世論調査 2. 政治ニュースの閲覧機能、意見交換機能 3. 政治専門SNSを使用できる。各機能は匿名で利用でき、より手軽の政治的な意見発信を行うことができる。
プロダクト: HiTrip
- 起案者
- 小貫将太さん (中央大学4年)
- キャッチコピー
- 何を "誰とするか" でひとり旅はもっと面白くなる
- 概要
- ひとり旅をする人は数多くいる一方、旅先でのコミュニケーションがなく孤独に感じている人も多いという課題があることに注目。それを解決するためにひとり旅の日本人旅行者が、旅先の地域に住む人が提供する地域体験に全員がひとりで予約できるサービスを開発。地域の体験に参加でき、地域に住む人や他のひとり旅行者と交流できる。
プロダクト: Connect
- 起案者
- 室田雅貴さん (新潟大学大学院修士1年)
- 小林航大さん (新潟大学大学院修士1年)
- キャッチコピー
- 定番化したおでかけに新しいワクワクを
- 概要
- 地元の楽しみ方は地元の人が一番良くわかっている。でも観光ガイドブックではそれを知ることができない。ならば、地元の人が案内すれば良い。そんな発想から生まれたサービスが「Connect」です。自分たちが訪れたスポットを地図上に点として投稿。それを続けることで観光コースが出来上がります。投稿者の体験に基づいたコースなので、観光ガイドブックとは違う発見に出会えます。
最終審査の結果は...
学生より各チーム20分の発表を行った後、審査員の能登 (VP of Engineering) より審査結果の発表です。
結果は、全員最終審査通過!学生の皆さん、改めておめでとうございます!
学生インタビュー
最後に、感想を学生にインタビューしました。みんないいこと言うものだから、運営側の私も目頭が熱くなります。涙を隠しながら話を聴かせてもらいました。
小貫将太さん (中央大学4年)
応募のきっかけは、私自身起業をしているのですがまだ自社のプロダクトがなく、自分たちのプロダクトを持ちたいと思ったためです。今回のプログラムでは、リブセンスから技術と開発費の援助をいただけるとのことだったので、これはチャンスと思い応募してみました。 プロジェクトは山あり谷ありでしたね (苦笑) 実は、応募時に提案したサービスと、最終的に出来上がったサービスが完全に別物なんです。開始1ヶ月はずっとメンターとプランの壁打ちでした。ほとんど開発していません (笑) コアバリューを定義し直したり、案出し100本ノックをしたり…悩み続けていましたが、その結果思い切ってプランを変更。 今回提案した「HiTrip」の開発を行いました。自分のやりたいことにたどり着けたのだから、必ずリリースします。楽しみにしていてください! そして、一緒にサービスを大きくしてくれる仲間も募集中です!
辰巳憲太郎さん (一橋大学4年)
Twitterでフォローしてた桂さん (リブセンス桂大介) のTweetを見てCode for happinessを知りました。以前よりアプリをリリースたことはあったのですが、ちょうど新しいものを作りたいと思ったタイミングだったので応募しました。 メンターからは新しい知識をたくさん教えてもらいました。企業が実際にどうアプリを実装しているか、運用しているかなどのノウハウは働いている人に聴かないとわかりません。そういったインターネットで検索しても出てこない情報は目から鱗でした。今回開発した「Vote」は日本ではタブーとされがちな政治の領域に踏み込んでいます。アプリの性質上、リリース後アプリが荒れる可能性あると正直思ってます。それでも、世の中がどう動くのか検証してみたい思いが強いです。 リリースまであとひと踏ん張り頑張ります!
室田雅貴さん・小林航大さん (新潟大学)
今回のプロジェクトを一言で言うならば「青春」でしたね。特に最後の数週間は二人で研究室に篭り一日中開発してました。スタートアップの立ち上げってきっとこんな感じなんだろうなと思ってました (笑) 実は以前から新潟を良くするサービスを作りたいと思ってたんです。でもなかなか行動できずにいました。だからCode for happinessを知った時には背中を押された気分でした。正直、書類審査を通ると思っていなかったので通過の報せをもらったときは驚きましたが、それで覚悟が決まりました。 開発を始めるとたくさんの気づきがありました。一番衝撃だったのは「自分たちよりもユーザーの欲しいものを優先したくなる」感覚です。今回はリリースする前提なので、ユーザーが欲しいものを作る必要があります。そうなると、どんどん自分でなくユーザーに目が向いていくんです。この夏の青春で終わらぬよう、これからも努力していきたいです。そして、今回が人生初のリリースです。たくさんの人に使われるとを考えると緊張しますが、たくさんの人に使ってもらえるならばそれは幸せなことです。ユーザーからのフィードバックを得ながらどんどん良いものにしていきたいと思います!
まとめ
リブセンスとして初の取り組みということもあり、運営側も企画から運営まで試行錯誤の繰り返しでした。
でも、最後に学生から「一歩踏み出すことができた」「必ずプロダクトをリリースする」等前向きな言葉を聴けて、開催して本当によかったと実感しています。
これからもリブセンスは世の中を豊かにする あたらしいあたりまえ
の発明に取り組んでいきます。少しでも興味あれば、コチラ
https://goo.gl/forms/jFO6b20jKck4zF0l2
からお気軽にお問い合わせください。
学生とメンター、審査員の村上 (リブセンス代表取締役社長)・能登 (VP of Engineering)・桂 (リブセンス共同創業者) で記念写真