はじめまして。転職ナビでWebエンジニアをしております石山(@ishitan)です。 この度、弊社でおこなった社内インターン施策についてご紹介したいと思っております。
私は今回の社内インターンの運営者3名のうちの1人で、3名それぞれが各プロダクトの代表として運営に関わっています。
今回の取り組みについて全て紹介すると長くなりそうでしたので、前編・後編にわけさせてもらいました。
今回は前編(参加者編)です。
概要
運営を代表して、転職会議の小島です。
リブセンスでは転職領域の事業として、転職ナビ・転職会議・転職ドラフトの3サービスがありますが、それぞれのサービスが独立した部署となっており、チームの規模や文化も異なるのが特徴です。今はそれらを統括する形でキャリア事業部があります。
今回キャリア事業部初めての試みである社内インターンにおいて、私は企画の検討〜運営を担当しました。
もともとキャリア事業部の事業部長からもっと事業部内の連携を強くしてほしいというオーダーがあり、それを実現するためにはどうしたら良いかというところからスタートしました。
まずは他の運営メンバーと一緒に、何をやると目的と合っていそうかという案出しから始まりました。 最初は "交流" という観点で
- 懇親会
- ハッカソン形式
- LT
などが案として上がりましたが、単発の交流だと結局その場限りになってしまったりするのではないかという懸念の声があがりました。 また、今回あらためて事業部のエンジニアに対してアンケートを取ってみた結果、そもそも他部署の事情などをよく知らないという方が多かったため、今回はまず他部署を知るという観点で、比較的長期で交流できる施策にすることになりました。
その後、色々話した結果、部署間でお互いに二週間交換留学(社内インターン)をするという形に落ち着きました。この形であれば、部署から出ていく人もいれば、逆に来た人を受け入れる必要もあり、文化を持ち込んだり、逆に持ち帰ったりもできそうです。また各部署の受け入れる側でメンターを付けることも決まりました。
あとは各部署で展開してもらい、日程を調整しました。この期間は実質本来の業務がストップしてしまうけども、別に得られるものがあるはずというところで最終的に理解を得られたのは良かったです。
インターン参加者の声
このような企画の元、無事開催された社内インターンですが、実際にどうだったのかをインターンに参加した各事業部のエンジニアからの感想を集めておりますので、それぞれご紹介します。
根岸 (転職ナビ→転職ドラフト)
転職ナビの根岸です。もともとビジネス職で入社しましたがエンジニアにジョブチェンジし、3年ほど転職ナビのUX向上にかかわる開発を行っています。
今回の2週間社内インターンでは、転職ドラフトに受け入れて頂きました。
やったこと
3つほどタスクを振っていただいたのと、2つほど自分でやりたいタスクを選ばさせて頂きました。
転職ドラフトのDBやシステム構成を自分で調べ、必要な開発を実施しました。開発内容に問題がなかったか、更に改善すべき点はないかを営業チームのみなさんと話し合いながら開発を進めていきました。
頂いたタスク
- 求職者へ指名期間終了のメールを送信する
- 求職者へ指名が来たときに送るSlack通知の内容に返答期限を記載する
- 企業ページに自己推薦求人を表示する
- 求職者が指名を受けたときに喜びをツイートできるようにする
- 企業の文化項目の追加する
感想
2週間という1ヶ月の半分を転職ドラフトで過ごすことで、今まで関わりのなかったみなさんと気軽に声を掛け合える仲になれ、もう1つ自分の居場所ができたように感じました。
また、転職ナビでは後回しにしてしまうような開発タスクを任せていただき、同じ社内であれどメディアによって重要視しているものが違うのだと再確認することができ、自分にはよい刺激になりました。
改善案
はじめての一斉社内インターン開催ということで、「決まり」がないことが多く、その点は参加者としては戸惑いました。 細かいことではありますが、日報や発表会のテンプレート、インターン中のスケジュールは事前に決めておくと良いかと思います。
山下 (転職会議→転職ドラフト)
転職会議の山下です。2017年に新卒でリブセンスに入社し、2年ほど転職会議でサーバーサイドの開発をしています。直近では、メール周りにおけるグロースハック関連の開発を担当しています。
今回は社内インターンの制度を利用して、転職ドラフトのチームに参加しました。 そこで得た知見や感想を簡単にまとめようと思います。
やったこと
主に、「ユーザーの希望面談条件を可視化する」という機能を作っていました。
転職ドラフトとは、エンジニアがレジュメを登録しておくと、企業から年収とともにスカウトが来るというサービスになっています。 今回自分が追加した機能によって、企業がユーザーの希望条件を元に面談の提案ができるようになります。
これにより、
- 就業中を提案してきたが、就業中はなかなか抜けられない、、、。
- 就業後の時間を企業に提案するのは失礼であり、選考にも影響があるのではないかと、就業時間中の提案を断りづらい
といった課題を解決できるのではないかと考えています。
感想
2週間非常に充実した日々を過ごせました。 開発体制も進め方も、部署を跨ぐとこんなにも違うのかと驚き、また新鮮な気持ちで取り組むことができました。
事業も人材も、フェーズによってパフォーマンスが最大化される環境は様々かと思います。 今回のような人材の流動性を高める施策によって、個々人のパフォーマンスが最適化されるような仕組みが整備されると、離職率の低下であったり従業員の働きやすさの向上につながるのではないかなと思いました。
次回の提案
以下の2つは事前に済ませておくといいかなと思いました。
- 環境構築
- 事前に開発対象のアプリケーションに触っておく
元のプロジェクトの兼ね合いなども考えると、実施できる期間もあまり長くは取れないかと思います。 事前にこれらを済ましておくことによって、タスクの内容がイメージしやすかったり、コミュニケーションがスムーズに取れるなどで、インターン期間を充実して過ごすことができるかと思います。
また、部署の課題感であったり、どんな人が来てほしいのか、といった求人情報も一緒に開示すると、参加する側もエントリーしやすいのかなと思いました。
yk (転職会議→転職ナビ)
転職会議のykです。2017年に中途で入社し、以来転職会議においてサーバサイドの開発をしています。
転職ナビへ2週間ほどインターンさせていただきました。2週間の間に、スマートフォン向けの検索パネルを作成する足がかりのようなものを作成してほしいという課題を頂き、もくもくと作業を行いました。
やったこと
今回はインターンで、以下を体験させていただきました。
- スマートフォン向けの検索パネルのプロトタイプ作成
- 定例ミーティングに参加 x 2
- 転職ナビのサービスや組織について教えてもらう
感想
2週間ほぼ作業時間に当てることができ、もくもくと作業をしていたため、周りの方とそこまでコミュニケーションを取ることが出来なかった点もあるのですが、それでも開発環境や部署内の雰囲気、仕事の進め方、全てが違い別の会社に来たような気分になり、新鮮に感じました。
特に、ミーティングの進め方においては資料の作り込みや進め方が素晴らしかったので見習いたいと思います。
あたたかく受け入れをしてくださった転職ナビの皆様、あたたかく送り出してくれた転職会議の皆様、企画を運営してくださった皆様、本当にありがとうございました。
改善案
送り出し側も受け入れ側も、準備のコストがそれなりにかかっていたため、もっとカジュアルに交流出来る仕組みになるといいと思いました。
石山 (転職ナビ→転職会議)
転職ナビの石山です。2017年に中途で入社して、転職ナビのサーバサイドを開発しています。最近は技術的課題の解決を始め、サイト全体に関わる基盤開発をしています。
今回の2週間社内インターンでは、転職会議のみなさんに受け入れて頂きました。
私はインターンと運営の双方の立場として関わることが出来ましたが、こちらではインターンした感想などを書いていきたいと思います。
やったこと
- 転職会議の求人取り込みパッチの改修
- CSさんが利用している社内ツールの改善
頂いたタスク
- Railsのrakeタスクとして、lhaファイルの解凍ライブラリクラスを作成
- Reactによる表示データバリデーション
感想
結論だけ書くと「大変有意義で楽しい時間を過ごせた」という点に尽きます。
私の所属する部署ではメインで使っていない技術を多く触ることが出来ました。Railsもほぼ初心者、Reactに至っては触ったこともない状態でしたが、メンターの方に親切に教えていただきながら、試行錯誤してコードを書き、プルリクエストをやり取りしていく中で、自分自身のエンジニアとしての成長も感じられました。
同じ社内でもここまで違うのかというくらい使っている技術、文化の違いを感じられ、もっと多くの社内エンジニアのみなさんに今回のような交流をもっていただきたいと思いました。
改善案
スケジュールや担当者が直前に決まったこともあり、タスク決めに苦労されていたようでしたので、もう少し早く様々な周知を進められると良いかもしれないですね。
また、自分自身の改善点としてタスクをこなすことに集中してしまうので、運営やメンター側から事前準備として、もっとコミュニケーションを取れるような施策に関わっていきたいと感じました。
後編(メンター編)に続きます
以上がインターン参加者の声でした。
部署の外から見聞きするだけでは得ることのできないそれぞれのチームの良さや課題が、実感を伴って理解できて、学ぶことの多い取り組みとなったようです。
後編では、そんなインターン参加者をサポートしてくれたメンター3人と運営側のまとめを載せて締めくくりたいと思います。