転職ナビでWebエンジニアをしております石山(@ishitan)です。
転職ナビ・転職会議・転職ドラフトのエンジニアが社内インターンを体験する取り組みについて、前編では参加者の感じたこと・学んだことをご紹介しました。
後編では、参加者を受け入れたチームのメンターが感じたことや、社内インターンを運営した3名からの感想をご紹介します。
メンターの声
M (転職ドラフト)
転職ドラフト のMです。
今回、私は運営者かつ、転職ドラフトへきた山下・根岸のメンターを担当しました。
転職ナビ・転職会議・転職ドラフトが所属している事業部は、各部署間での連携がうまくできているとは言い切れない状態で、これがもっとうまくできればもっと良いプロダクトが作れるはずだ。だから連携をもっと強めるような試みをしてほしい。
という課題からこのプロジェクトは進んできました。
なので、こんなことが実現できると良いなと考えてインターン受入れをしました。
- 他部署で働くことが「意外と楽しい」「案外簡単」と、お互いに思える
- 実際に仕事をしたことのある部署が増えることで、今後異動の選択肢が増える
- あの部署の人は知ってるので何かあったときに相談してみよう!がしやすくなる
- 普段の仕事でできないことを体験できる
- 他部署の空気ややり方を感じて、自分の部署に持ち帰ることができる
- 現部署で活かせない自分の能力を活かす場を作れる
- エンジニア以外にも上記のことが共有される
など。
どんなところを意識したのか?
- できるだけ作業にならないよう、多くの人とコミュニケーションが発生するようなタスクをやってもらう
- ちゃんとステークホルダーとコミュニケーションが必要になるタスクになったよ
- 現部署でやってないようなことをやってもらう
- 事前にどんなことをしたいのか聞いておく
- ロードマップを進めるとか、そういうことを意識せずにタスクを選ぶ
- ふたりとも興味を持ったタスクをやる機会を提供できた
- 物事の決め方や進め方も含めてドラフトがどうやっているのか?を体験してもらう
- ビジネスサイドを巻き込んで仕様決定から関われる環境を提示できた、と思う
- できるだけ雑談とかも含めてコミュニケーションをとる
- 割としょうもない話とか、部署間のいろいろなギャップが話せてボク個人としてすごくよかった
感想
環境構築などはあっという間に済んでしまった。開発に入るまで早い。
別部署とはいえ同じリブセンスのエンジニアの異動と、新入社員では適応力ぜんぜん違うなと感じた。 とはいえ部署間で環境は大きく違うのだなと感じた。
根岸さんにはRails、山下さんにはVue.jsの業務経験を体験してもらえてよかった。
なんだかんだですんなり馴染んでくれてよかった。
S (転職ナビ)
転職ナビのSです。 今回、私は転職ナビへインターンに来たykさんのメンターを担当しました。
依頼した課題
- 求人検索フォームの絞り込みモーダルを実装する
- React/Reduxを使用し、後世のために模範となるコードを残してもらう
- 転職ナビはReact/Reduxは導入しているが知見が少ないため、インターンを通じて知見共有を期待していた
- React/Reduxを使用し、後世のために模範となるコードを残してもらう
感想
インターンで来てくれたykさんには黙々とタスクをこなしていただけました。結果、転職ナビに足りていなかった技術や改善したかったことを対応していただけたのはとても良かったです。また、ykさん自身もコードを書く以外の仕事が増えていたとのことで、ある種のリフレッシュと感じてもらえたのも良い点でした。
その反面、他職種のメンバーなどとのコミュニケーションが発生しないタスクとなってしまいました。社内インターンというイベントに何を求めるのか、の部分を私の中ではっきりさせていなかったため、交流は少なく知見共有の側面が強く出たインターンとなりました。
改善案
社内インターンというイベントに何を求めるのかは、いろいろありうると思います。
- 他部署の雰囲気・開発手法・コミュニケーション手法を知りたい
- 他部署の人間と気軽にコミュニケーションがとれるようになりたい
- 異動のハードルを下げて、社内の行き来を活発にしたい
- 普段の業務とは違うことをしてリフレッシュしたい などなどです。
今回私は漠然とした受け入れになってしまったため、やや目的を見失ってしまった感がありました。特に、転職ナビは一定規模が大きく分業化された組織ですので、コミュニケーション目的が強い場合は事前準備が欠かせません。次回があるのであれば、しっかりと目的を意識して、計画的に受け入れをしたいと感じました。
池田 (転職会議)
転職会議へインターンにきた石山さんのメンターを担当しました。
依頼した課題
- ruby, railsを使ったバッチへの機能追加
- reactを使った管理画面への機能追加
をやっていただきました。
感想
- 自分としては未経験とかでなければ受け入れ自体は割とスムーズにできるんだなという実感を得られた。
- 準備に大した時間を使っていなかったが、大きな問題は発生しなかった。
- それと同時に、別部署だとこうなんですよ〜みたいな話がおもしろかった。
- 開発環境はdocker化されていて、環境構築が非常にスムーズだった。
- ただ、dockerになれていないと少し使い方に戸惑う部分もありそうだった。
- もう少しガイド(README)が手厚くても良かった。
- READMEがメンテされていないレポジトリは罠になる...
- 学生の就業体験型インターンだといろいろな制限があり、ややこしい部分もあったが、正社員だと考えることが少ないので良かった。
- やってもらいたいことベースじゃなくて、やりたいことベースでやってもらうのも良いかもしれない。
- 社内インターンの参加者の方々と繋がりができて良かった。
社内インターンの運営を振り返って
運営メンバーでお疲れ様ランチをした際に、今回の社内インターンについて振り返りをしました。
規模感
全社的にやってもよかったかも
マッハバイトやインフラグループなど、他の事業部もまとめて相互に行き来出来ると良いかもという意見がありました。
今回は一部の事業部のみでおこなって試してみましたが、思ったよりも楽しかったのとお祭り感あったので、次回は多くのメンバーを巻き込めると良いのではと運営メンバーとしては意見が一致しました。
インターン参加人数
出来れば今回の参加者の3倍くらいは交流させたい。
上記の全社的にやるほうが良いという意見からの流れで、もっと大規模に移動出来ると交流として深まるのではという意見です。
施策というよりは個人ごとに行きたい時に行けるような形式が理想的
とあるプロジェクトで困った時に立ち上げまで手伝い、自分の部署へ戻るような、そんな気軽さで行き来出来るとベスト。
複数インターンをすることで経験値を積む
複数の事業部をまたぐことで経験値が貯まり、他の事業部に対しても関心が持てたり手助けが出来る可能性が生まれてくることが今後会社にとってメリットとなりそうなので、もっと推していきたい。
運営側の視点
2週間は短かった
想像以上に2週間という期間は短く感じました。当初は長すぎるでのは?という懸念がありましたが、実際にタスク取り掛かったりするとあっという間の2週間だったので1ヶ月くらいあるほうがより楽しめるかもしれません。
業務が止まるかもという懸念点
こちらはいうほど影響はなく、あくまで該当期間の作業が後ろ倒しになった程度で済んでいました。
事前にきちんと周知をし、各リーダー陣と会社に対して理由を説明できれば問題はなさそうでした。
盛り上がりを出すために
もっとエンジニア以外、メディア以外の職のひとにも共有して事前周知が大事かもしれません。
エンジニアだけで何かをやっている感が少しあったので、事前に顔合わせ会やこの施策の意義を伝えるほうが良かったかもしれないです。
次回に向けて
課題感については次回の運営チームに引き継ぐとして、今後は全社のプロジェクトとして取り組んでいただけることになっております。
小規模で始めた施策がここまで大きくなり、会社に認めていただけたことは大変に有意義な取り組みであったと思います。
この記事を読んだ方が少しでもリブセンスの文化に興味をもっていただければ幸いです。