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『ウケる技術』を読んで、キミもLTの覇者になろう

こんにちは。転職ドラフトでエンジニアをしている verdy_266 です。

突然ですが、あなたはLTの覇者になりたいと思ったことはありませんか? 僕はあります。
内容のわかりやすさはもちろんのこと、喋りも上手で百発百中で場を沸かせることのできる人、これを僕は「LTの覇者」と呼んでいます。
LTの覇者は、発表で強い印象を残すことができ、自分の伝えたいことを聴衆に伝えることができるので、懇親会でも話が尽きません。発表内容について新たな知見を得ることができるので、勉強会で持ち帰れることも他の人に比べると多いでしょう。こんな人に、なりたいと思いませんか?

今回は、ある本を読んで僕がLTの覇者を目指している話をします。

LTは印象が9割

「よいLT」とはなんでしょうか。色々な要素があると思いますが、今回は「どれだけ強い印象を与えられたか」という点にフォーカスしたいと思います。
せいぜい5-10分程度の発表でも、強い印象を残す発表とそうでない発表があります。この違いはなんでしょうか。

もちろん、技術的に興味深い内容であることは大事な要素でしょう。しかし、技術的に興味深い内容を話すには、日々の鍛錬が欠かせません。
また、LT程度の制限時間だと、「技術的な興味深さ」よりも「あるあるな事象の共有」がメインになることも多いと思います。
そのような場合には、「狙ったポイントできちんとウケを取る」ことで、本来伝えたかったことが聴衆に伝わりやすくなるでしょう。

「なんか意義があって難しそうな話をしているけど、話は面白くないので眠くなっちゃったなあ」「なんかあるあるな内容について話していたっぽいのだけど、あんまり共感できなかったなあ」となるのは避けたいですよね。

そこで今回ご紹介するのはこちら!!

www.shinchosha.co.jp

『ウケる技術』という本を紹介します。「笑い」を紐解き、会話の中で笑いを取るための武器やテクニックを紹介する本です。

この本の中で出てくる事例には恋愛関連のものも多いですが、もっと普遍的に「笑い」についてのパターン集として読めるので、どんな相手との会話にも応用できるでしょう。
センスが必要だと思われがちな笑いをパターン認識の問題に置き換えてくれるのは、我々エンジニアにとってとても嬉しいことではないでしょうか。

加えて、LTやプレゼンでは発表原稿・スライドを作ることができるので、事前に話す内容を決めておくことができ、会話の中でとっさにテクニックを使うより難易度が低いと思っています。

ブログの文面だと伝わりづらいと思うのですが、僕がLTでよく使う技術をいくつか紹介します。

ディテール化(ウケる技術 18)

話の細部を具体的にして、ストーリーを展開する方法です。

「今日初めて Apple Watch を持って外出したのですが、駅の改札でこうやって(左手を右に持っていく動作をする)ピッてやって、おお通れた!!とかやってました」

カミングアウト(ウケる技術 3)

自分の恥ずかしい部分を明るく告白して、自分を下げる方法です。

「ポストモーテム書いてますか? 僕はポストモーテムを今週2本書きました!」

裏切り(ウケる技術 24)

この話の流れだと当然こういうことを言うだろうな、という想像を裏切る方法です。

「ここで実行されるクエリがこちらです(ソースコードが長大すぎて、文字が潰れまくった画像を表示する)」

長大すぎて文字が潰れてしまったソースコード

『ウケる技術』の使い方

登壇が決まってから発表するまで、僕はこんなサイクルを回しています。

  1. 登壇が決まったら、この本の目次をざっと読み、ああこんなテクニックあったなーと思い出します。
  2. 今回の話の中で、このテクニックは使えそうだなーというものをいくつかピックアップします。
  3. スライドで画像などを駆使してウケポイントを作ります。画像が使えるのはスライドの強みです。
  4. 発表者モードが使えるのであれば、ウケポイントで使いたい言葉をノートに入れておきます。発表者モードは強力なので、ぜひ親しくなっておくことをお勧めします。
  5. 発表練習をします。発表者モードの立ち上げ方や、ウケポイントで流暢に話せるノートになっているかどうかなどを確認しましょう。
  6. 実際にLTでそのウケポイントを使ってみて、ウケたかどうか、なぜウケたか、なぜウケなかったかを振り返ります。

狙ったポイントでウケが取れると、脳汁がヤバいです。LT楽しい!!ってなります。この快感をぜひ体感してください。

ウケポイントの効果的な使い方

何度かこの方法で登壇してみて、個人的にウケポイントを入れやすい場所が固まってきましたので簡単にご紹介します。

  • 自己紹介でウケポイントを作ってオーディエンスに覚えてもらう
  • 話の導入部分でウケポイントを作って、話の前提となる部分への共感度を高める

まだまだ僕も道半ばですので、同志の方がいらっしゃったら切磋琢磨したいです。こんな方法が良かったなどありましたら、ぜひはてブのコメントなどで教えてください。

キミもLTの覇者になろう!