「日々の開発に追われるばかりで新しい技術のキャッチアップが疎かになってしまっている」「技術的負債の解消にリソースを割けていない」という悩みを抱えているエンジニアの方は多いのではないでしょうか?
転職会議ではそんなエンジニアの悩みを解消するため、Hack Daysというイベントを定期的に開催して新技術のキャッチアップや技術的負債の解消に集中して取り組める期間をつくっています。
今回はそんな転職会議での技術投資の促進の取り組みについて紹介します。
経緯
リブセンスではエンジニアの技術投資を促進するため、技術投資10%枠という制度が設けられており、業務時間の10%を新技術の学習や技術的負債の返済といった技術投資にあてることがエンジニアの義務とされています。
目の前の開発に追われているだけの状態が続くと、技術的負債の解消の時間がとれなかったり、働くエンジニアが新しい技術に挑戦する機会が得られないという問題が発生します。これを継続的に技術投資をしていくことで回避し、システムを健全な状態に保ったり働くエンジニアが技術力を向上していけるようにしています。
このように技術投資が制度化されているものの、日々の業務の中で技術投資に取り組んでいくのが難しいという課題がありました。これは技術投資と日々の業務の優先度付けの難しさや、日々の開発の中で先々の稼働が読みづらく前もって技術投資の準備をすることの難しさが原因でした。
そこで、転職会議ではHack Daysと称して連休の前などに1週間程度、集中的に技術投資に取り組める期間を設定しています。この期間中は日々の開発から離れ、新しい技術へのキャッチアップや技術的負債の解消等に集中して取り組むことができます。
Hack Days
前述のような技術投資に対する課題感を解消するため、転職会議ではHack Daysというイベントを定期的に開催しています。
連休前1週間をHack Days期間とし、その期間中は各エンジニアが事前に設定した技術投資のテーマに集中して取り組める期間としています。
プロダクトオーナーの方々には期間中、機能開発よりも技術投資に優先して取り組むことに事前に了承を得ています。これにより、エンジニアの方々に日々の開発を忘れて心置きなく技術投資に取り組んでもらえるようにしています。
今回GW前に開催したHack Daysでは例えば以下のようなテーマに取り組んでいた方がいました。
- プレビュー環境を作成に向けた調査
- 新しい機械学習モデルの作成
- テストが足りていないリポジトリのテストを拡充
- GoやRustといった新しい言語の学習
- リーンスタートアップ系の本を読んでビジネス理解度を上げる
日常的に技術投資に積極的に取り組んでいる人にとどまらず、多くのエンジニアが大小様々なテーマに取り組んでいました。
また、部署内での成果発表にとどまらずQiitaに記事を執筆した方がいたりとアウトプット面でも成果が生まれてました。
Hack Days期間中に終わらなかったタスクにも、継続的に技術投資10%枠の中で取り組んでいくと話していた方もおり、イベントにより技術投資を促進する良い動きができていると考えています。
まとめ
転職会議ではHack Daysというイベントにより、集中的に技術投資を行える期間を設定することで技術投資を促進しています。
個人的にも、技術投資に取り組むことは、技術力の停滞や業務に飽きてしまうことを防ぎ、エンジニアが同じ組織で長く働ける状態を作り組織として技術力が高い状態を保つのに必須だと考えています。 また、各々が自分が取り組みたいと思えるテーマに積極的に取り組むことで、転職会議をシステム面からより良くするにはどうしたらいいかを定期的に考える機会ができているのは良いことだと感じています。
この記事が日々の業務の中で新技術のキャッチアップや技術的負債の解消に取り組めないという悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。