LIVESENSE ENGINEER BLOG

リブセンスエンジニアの活動や注目していることを発信しています

ノースキルのシスオペが事業会社のエンジニアになるまで

はじめに

インフラGの鈴木です。最近海外に行きやすくなったのと、パスポートの更新をしたことから、韓国の清道闘牛と釜山競馬のことしか考えてません。
ところで、リブセンスに入社して半年になりました。同時に社会人歴10年の節目なので、棚卸しがてら振り返ってみたところ、色々考えるきっかけになったので、共有してみます。

私の経歴

サマリ

  • 大学を無内定卒業
  • 半年に一回バイト変えて、最終的に日雇いみたいなのを1年半くらい
  • 未経験でソフトハウスに半年
  • システムオペレータを3年
  • SIerでインフラエンジニアを3年
  • 外資のコンサルティングファームでSEを4ヶ月ほど
  • リブセンスに入社して半年

説明

大学卒業後は、やりたいことがなかったので、就職せずフリーターをしていました。
その後未経験でソフトハウスに入っていわゆるSES的な仕事をしていましたが、とんでもないことに1ヶ月くらい自分のPCがない現場でした。色々おかしくなりそうだったので、すぐにやめました。
その後夜勤のシステムオペレータをやっていました。手順書があるので特にスキルはいらず、夜中に人に電話する胆力があればできる仕事でした。ソシャゲを4つ掛け持ちしたりするくらい暇でした。ただスキル不足で不安になったのでSIerに転職しました。
SIerではAWSでの設計構築の仕事でしたが、慣れてきたあたりで連絡・調整・Excelの3本柱から抜け出せないことに不安を感じました。
ここでコロナ禍になり、フル出勤からリモートワークになりました。通勤時間が浮いたので、資格の報奨金とスキルのなさに対する不安解消のために勉強を始めました。そこで資格を1年間に8個取ったところ、履歴書の見栄え的にも、メンタル的にも自信がついたので、コンサルに転職しました。ただ、そこでもSIerとやっていることが変わらず、面白くなかったので転職しました。

転職するにあたってやったこと

資格取得

資格は良いです。体系的に知識を得られる上に証(あかし)も手に入り、満足度が高いです。
しかしSIerに入るまで、特に目立った資格は持ってませんでした。ちょうど30歳になったあたりから資格を取り始めました。参考までにコロナ禍で取得した資格は以下の通りです。
資格取得において、ネスペが一番大変で楽しかったです。実用面ではAWS SAPが最も良く、当時ここで得た知識をベースに、クライアントに自信を持って提案していました。

  • 応用情報技術者
  • ネットワークスペシャリスト
  • AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
  • LPIC1 ~ 3
  • OSS-DB Silver
  • Python3 エンジニア認定基礎試験

長文を読むのがツラい試験

システムオペレータからSIerに転職した当初、スキルが無さすぎて泣きながらGoogle先生に頼っていました。この経験が自分の中で非常にみじめでした。そこでLinuxなら汎用的だろうと思い、LPICを取得しました。その後AWSを案件でよく使っていたためSAPを取得、さらに知識をベースアップするためにIPAの応用情報とネスペをとりました。合間合間に箸休めで他の資格を取っていました。
資格を取ったら仕事をできるかということはなく、取ってからがスタートだと思います。知識を入れることで視野が広がるので、何かしらのエラーに遭遇した際に考え方が変わってくると思います。
また、リブセンス入社後に資格取得を求められるかというと、違います。独自にエンジニアの評価軸が存在し、それに関しては求人ページのCareer Planningに詳しく書いてあります。

個人開発

手を動かすことも大事だと思います。自分の場合””好き””をプログラムに落とし込むことを行っていました。具体的には私はウマ娘から競馬にハマったので、推しのウマ娘(=グラスワンダー)の子供から馬券を買うことで楽しんでいました。これをPythonを使ってLINEやTwitterのBotを作って自動化しました。好きなものですから、あまり苦痛ではないです。現在はここで取得したデータをもとにデータベースを作って、競馬予想に役立てています(勝ってはいませんが…)
逆にプログラムを始めるにあたって、いきなりチュートリアルをやる方式もよいのですが、自分の場合、チュートリアルをやるだけで満足してしまうので、LIKE駆動開発で始めました。まだ続いているので、正解でした。
余談ですが、昔からコーディングしていたわけでなく、ここ数年でコーディングを始めました。自分の考えたことを具現化する手段として、なかなかいい趣味です。

リブセンスに入って

リブセンスは自分が今まで働いてきたクライアントワークの会社とは違い、事業を持った会社(=事業会社)です。入社当時から、今も含めて、文化の違いに日々驚いています。
私が昔働いていたSIerでは、技術力よりも提案力や交渉力を求められており、技術好きはどちらかというと少数派でした。リブセンスでは逆に技術投資の時間を確保できたり、TechFesを開催したりと、技術者の文化が存在していました。自分は物を作るのが好きなので、この文化はとても合っています。昔よりは毎日楽しく仕事できています。
逆に、周りのレベルが高すぎると感じることも多々あります。後から始めたので当たり前ですが、どうにか食らいついていきたいとは思っています。
先日そんな様々な人と開発合宿に行ったのは、とても楽しかったです。その時の様子はこの記事にまとまっています。 made.livesense.co.jp

今やってること

マッハバイトのAWS移行を行なっています。具体的にはオンプレミスにあるキャッシュサーバをマネージドサービスへ移行したり、古いバッチのECS移行を終えたりしました。
現在はGo言語で書かれた社内の認証基盤をECS化しています。他にも技術広報的な動きをするなどしています。裁量が大きい(=やりたいことができる)のでやりがいが大きいです。例えば、以前の記事で行ったCronitorのCI化は、誰かに言われてやったわけではなく、自分がやりたいからやりました。 made.livesense.co.jp 他にも、業務で使ったOSSライブラリにコントリビュートすることを、技術投資の時間を使って行いました。 github.com

終わりに

自分の経歴をみてもらえばわかると思いますが、今現在あまりスキルがなくても、少し踏ん張れば、事業会社のエンジニアになることは可能です。
この業界は、手を動かして作れば、誰でも評価されるチャンスがあると思います。世界最高齢のアプリ開発者の彼女が証明しています。
やらないより、やったほうが視野が広がって楽しくなると思います。やっちゃって楽しくなった人は、ぜひ一緒に働きましょう。