LIVESENSE ENGINEER BLOG

リブセンスエンジニアの活動や注目していることを発信しています

勢いではじめる勉強会主催のススメ

はじめに

技術部インフラグループの鈴木です。先日船釣りでカッパなしの土砂降りを経験しました。辛かったです。
ところで、最近yabaibuki.devという勉強会の主催を行なっています。現在2回開催し、成功を収めました。
半ば勢い…どちらかというとノリで始めた割にはいい方向に転がっているので、新たに勉強会を開催したい人に向けて一例として共有します。

ノリ駆動開催

やると決めた時点で半分達成している

勉強会を始めるにあたって、個人的に重要だと思っているのはノリで開催することです。勉強会のようにやってみないとわからないタイプのイベントの場合、やる意義等あれこれ考え始めるとそこでチャンスは失われます。
最初から勉強会に何十人も呼ぶ必要はありません。喋りたい人が喋り、聴講者が持ち帰るだけで勉強会の目的は達成しています。さらに交流会で深い話ができたらそれはかけがえの無い体験になります。
ところでパレートの法則によると仕事の成果の8割は、時間全体の2割の時間で出しているという記述があります。これを曲解すると、やると決めた時点で1割、開催までの段取りを決めた段階で1割、これで8割は達成です。まずはやってみましょう!

最初にやるのはカロリー高いけど実はお得

これは環境によりますが、直近で誰もやってないといったときはチャンスです。比較対象がないのでトチってもある程度チャレンジ精神で乗り越えることが可能です。
誰もやってないことをやります。目立つでしょう。そうすると周りの人が「オモロイことやってる奴おるやん〜」とノってくれる可能性もあります、そしたら加速度的に進みます。自分の行動によって周りが呼応する体験は非常にエキサイティングで楽しいです。

主催に至った経緯

勉強会の主催というとハードルが高い印象があったのですが、以下の2点を踏むことで自然とハードルを高く感じなくなりました。

  • 他媒体でノリ駆動発信に慣れる
  • 自然発生した登壇ブームにノる

他媒体でノリ駆動発信に慣れる

テックブログの切れ目を狙います。私が2023年2月に入社した時点での本ブログの様子は以下です。

2022年のアドベントカレンダーで出し切ったのか、1月は2記事しか出ていませんでした。ここに着目し、入社直後の自分が書けばいい効果もあるのかなと思って書きました
これが遠因となったのか、他の人も本ブログに寄稿するようになり、2023年は過去最高の投稿数となりました。流れで自分はエンジニア採用広報チーム(本ブログの運営やイベントの運営チーム)にもJoinしました。
原点はノリです。シンプルに書けるネタがあったから何も考えずにやってみたという話です。この場合、読んでもらえるかどうかということは考えないことが大切です。

自然発生した登壇ブームにノる

2023年7〜8月にかけてインフラグループで1ヶ月に1回外部登壇が発生することがありました。示し合わせた事象ではなく、全くの偶然でした。私はここにノりました。
connpassで「LT 初心者」で検索して、何も考えずに申し込む行為を行いました。1 申し込むことを終えてしまえば、後は資料を作るしかなくなります。
これが遠因になったのか、インフラグループ内外から外部登壇が発生し、登壇ブームのような形となりました。他人に巻き込まれにいって良いトルネードが起きた気がします。
また自分が外部登壇を繰り返すうちに、勉強会の面白さに気がつき、視点を変えて主催やってみようかなという考えがこの辺りから湧き始めました。

yabaibuki.dev開催まで

気づくまで

実はリブセンスで過去に勉強会を開催したことがありました。

connpassのスクショ

ただ担当者の退職やオフィス移転で環境が変わったというのもあり、特に社外向けに開放された勉強会を主催する人はいませんでした。
ここで自分が登壇を経験し、エンジニア採用広報チームにJoinして知見を得るために外部の勉強会に参加するうちに「あれ?なんでうち主催でやってないんだ?」という疑問が出てきました。

第一回開催

勉強会主催についての知見を得るために社内の人に話を聞いたところ、幸運なことにインフラGではゆるSRE勉強会Women Who Go Tokyoといったコミュニティをすでに運営している人がいたため、勉強会のノウハウそのものは個人にありました。
これに対して自分は教えを乞うと共に「とりあえず1回やってみっか」というノリで令和最新版 メールの技術LT会 @ yabaibuki.dev #1を主催してみました。その時の様子は以下です。

togetter.com

なぜメールの技術をテーマにしたのかというと、丁度私がDMARC周りの対応をやったのと、上司がメールサーバの移行をちょうど終えたタイミングでした。
そこで「メールのSaaSの使い方」ではなく「Rawなメールの技術」で開催したら、誰もやってなくて面白いのではないかというノリで開催しました。ミニマムな会となりましたが、発表はマニアックで面白く、交流会では濃い話ができ、非常に楽しかったです。
開催の1.5ヶ月前にconnpassを開いた直後、全く人が来なくてヒヤヒヤしてたので、本当に参加者に感謝しています。

第二回開催

次のテーマは令和最新版 他人に自慢したいヤバいCI/CD LT会としました。

togetter.com

こちらもメールとは違った盛り上がり方で大変盛り上がりました。参加者が20人近くになると、主催に求められるものがが前回と全く異なり、てんてこ舞いになりましたが、何とか終えました。

2回の開催を振り返って

RubyKaigiやSRE Nextで登壇してくれた方がLTに応募してくれるなど、運がいいことがたくさんありました。まさにやってみないとわからない要素の1つです。
テーマ決めで客層や盛り上がり方も全く異なったので、今後もテーマ決めは凝っていこうかと思いました。イベントに関係した登壇者・参加者・スタッフ全てに感謝です。
また、全てをノリで開催したかと振り返ると、実は違う気がしています。以下の2点が大きなファクターになったかと思われます。

  • 他の勉強会に参加してネットワークを築いたこと
  • 実際の勉強会の現場を見て知見を得たこと

振り返ると、ノリでやっているつもりがちゃんと事前調査となっていたようです。

アルムナイとの再会

予想外なことでしたが、第2回目に何人かのアルムナイが勉強会に参加してくださいました。

リブセンス、国内初※1となる退職後も保有可能な譲渡制限付株式制度「リブシェア」を導入~ステークホルダー経営の推進に向け、アルムナイを含む社員のエンゲージメントを強化~ | 株式会社リブセンス

当社では退職後も社員とアルムナイ、あるいはアルムナイ同士の関係性が継続することが多く、アルムナイが再入社するケースも増えています

弊社には上記の文化があります。
会社を卒業した方と再会する機会は中々ないです。在籍が長い人とアルムナイが昔のことを談笑してるのを見て勉強会をやった甲斐があったなと感じました。

やってみて学んだこと

ノリで始めたことから、物事を始める勇気の重要性を学びましたが、同時に事前準備や計画の大切さも痛感しました。
特に、スタッフからのフィードバックをもとに、次回のテーマ選びや進行をどのように改善するかを考えました。
まだまだyabaibuki.devは始まったばかりなので出来る限り継続していきたいなとと感じています。

次回のyabaibuki.dev

やってやったぜ!技術的負債負債解消!がテーマです。参加をお待ちしております。

livesense.connpass.com


  1. その時の様子はこちらに書きました。